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2015年3月の1件の記事

2015年3月 8日 (日)

蒼穹のファフナーEXODUSの感想

9話を観てあまりにも興奮したからブログで熱を吐き出そう。
もーとにかくEXODUSは最初から今まで最高のクオリティで続いてますね。

9話は流れ自体は比較的シンプル。乱暴に言ってしまえば落として上げる、それだけ。
しかしそのシンプルな流れが最も効果を出すように計算されたであろうこれまでのお話での焦らしと絶望の挟み方が絶妙すぎてその構成の技術力にぐうの音も出ません。
悲しい場面じゃないのに涙腺がゆるむことって他作品でもときどきあるんですけど、この作品の9話は熱すぎて実際目から汗が出ました。汗腺がゆるんだかな?
着々と追い詰められて、打つ手なしの状況によりその場にいる全員の心が絶望で染まりかけるAパートの惨状。そんな窮地の空にザインとニヒトが姿を現したときの空気の変わりようと期待感と言ったら……。
どれだけ不利な状況で心が折れかけていても、その場に現れるだけで一転して全ての味方が奮い立つ希望の象徴が二人も参戦。エースコンバットってゲームを彷彿とさせるエースの登場シーンでした。
好きでこの作品観ててあの流れで興奮しなかった視聴者なんていないでしょ。
いても知らない。

ザインとニヒトは焦らしただけあってその活躍ぶりも規格外でしたね。挨拶代わりの初撃からルガーランスの謎ビームで空の敵を一掃。その後も二機で無敵の大暴れ。ファフナー無双の発売が待たれるところです。
しかも敵を倒すだけじゃなくて、手遅れかと思われた味方を助けることもできるだなんて。
自らの寿命と引き換えとはいえ、あらゆる悪いフラグを力でねじふせていく英雄二人の爽快感。
少し前に味方戦力の大幅パワーアップがあったから、これもうもしかして主人公がいまさら出てきて戦っても大してインパクトないんじゃないの? とか思っていたらこれだよ。やってくれるわ。
作中で最強扱いである主人公の活躍はこれまで出番のありそうな場面でもずっとおあずけだっただけに、ようやく来た待望の場面なので、よほどしょぼい描写でなければどうしたって熱くなれる場面ではあるのですけど、これだけやりたいほうだいの強さを見せ付けられるというのは想定を遥かに超えていて、視聴者が本当に望むものが与えられている感じがして凄く気持ちがいいです。
挿入歌もイントロからバッチリ場面に合っていてかっこよかった。

それにしてもザインとニヒトが並外れた強さとはいえ、そんな化け物じみた強さが必要な状況というのはそもそもかなり厳しいわけで、まだ倒すに至っていないアザゼル型はどうも他のザコとは比べ物にならないぐらい強そうですし、あれって見た目からはただ大型になっただけに見えてしまいますけど、もしかして通常の戦力とはまったく常識が異なっていて、要塞の擬人化(?)みたいなものなんだろうかとちょっと思った。一体に見えるが性質的には圧倒的な数の戦力が含まれているみたいな感じで。
ザインとニヒトに一撃で倒されないだけでヤバイ奴認定とか……。

噂によればこの作品は2クールということなのでそれが本当ならまだまだお話の先は長く、まるで自重しない9話の戦い方からしてこれからの戦い一騎と総士の寿命がもつとは思えないわけですけど、観ていて不安は多々あれどそれでも暗くはならないところがこの作品の面白いところ。
全体的に静かな作品ではありますが悲しい作品ではなくて、根底にあるものが明るいというかなんというか。
主人公が自らの命について達観していて、自身が命を失うこと自体を悲劇として考えていないのも一因でしょうか。
そもそもが長生きできない体だったからといって、すでに近いうちに消える前提でいるもんなぁ。
ひとつの島を中心とした群像劇だから主人公が途中で消えてもお話は続けられるっていう。
それでもたぶん最後までは生きてると思いますけど……どうかな。

存在やら否定やら、40代女性の作中屈指の乙女力やら、母なのか友達なのか恋人なのか芹ちゃんは織姫ちゃんのなんなのかやら、やたら難しいテーマを扱っている気がするこの作品ですけど、それほど頭使わないで視聴しても感覚的に理解できるわかりやすさのある作品だとも思うんですよね。
設定やシナリオをしっかり咀嚼しているつもりがなくても問題なく楽しめてしまっていますし。
主役ではないポジションでもしっかり存在感のある人物描写とさりげなく描かれる萌え要素の数々はもともと魅力的ですし、それに加えてEXODUSは作画崩壊なんて言葉が消えた映像表現が縦横無尽。
正直なんでファフナーというタイトルにそんなに力入れるのかが理解できないレベル。
この作品にかかわる偉い人がことごとくこの作品の魅力を理解しているとかそういうあれなんでしょうか。
どこに出しても恥ずかしくない出来の作品だとは個人的にも思いますが。

思いっきり続編かつ一見さんお断りオーラすら出ている作品なので、どうしてもシリーズの知識が必要になるところが難といえば難ですけど、劇場版は未見でスーパーロボット大戦UXにてざっくり体験した程度の自分でも問題なく観られているので、実のところハードルはそんなに高くないと思うの。
初代ファフナーを今から全話観る時点でハードル高いって?
面白いからオススメとしか言えないよ。

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