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2013年3月19日 (火)

アイカツ!第23話『アゲハなミューズ』の感想

毎回すげえなと言いたくなる一話一話の完成度の高さ。
いたって平和な世界で特別なバトルがあるわけでもないのに、可愛いだけでなく熱いという。
どうして毎回こんな話が作れるんだ……。
四月からは放送の曜日と時間がお引越しとのことですが、まだしばらく終わらないってことでしょうから喜ぶべきお引越しでしょうね。

現在、作中は三月ということで、現実とリンクしている様子。
三年の先輩は高等部に進級するか学園を卒業するんだそうで。
ということは、四月になったらいちごちゃんたちは進級するんでしょうかね。
時間の扱いに関してはあやしい部分がある作品なので、もしかしたら永遠に一年生を繰り返すのでは、とも思っていたのですが、どうやらそうではなさそうな。
まあ卒業生を送っておきながら自分たちは進級しないという作品もあるのでまだわかりませんけど。

あおい「うん。それに蘭のファン、三年生にもいっぱいいるから、先輩たちきっと喜んでくれると思う」

ああ、やっぱり学園内に生徒のファンいるんだ。
スターライト学園って入るのが難しい学校のようですけど、それでも自分のアイドル活動が目的ではなく、特定のアイドル目当てに編入してくる子もけっこういそうですね。
アイドルの追っかけアイドルってことになりますか。
ラジオでリスナーからの「僕は何々さんが大好きです」的なお便りを読み上げるとき、「私も好きです」って告白しちゃう系アイドルが続出してるんでしょうな。

どうしても超えたい人がいると蘭が言い、その対象は三年生の新城絵麻さんであった。
中三にしてあの容姿……かなりけばいですな。
一見してデザイナーの人かと勘違いするぐらいケバい先輩。
しかしその先輩を見る蘭が淡い気持ちを秘めているように見えて、これはこれでいいものです。
先輩のあのケバさが視覚的な年齢差をはっきりさせることにより、姉妹と書いてスールと読む関係をイメージさせます。

スパイシーアゲハの「次のシーズンの専属モデル」のオーディションの日。
蘭の結果を部屋で待ついちごちゃんはじっとしていられなくて腹筋をはじめる。
さりげなく文脈がおかしい。
何かあれば筋トレ。何もなくても筋トレ。
果たして腹筋をはじめるだけでこれだけ可愛く思える子がこれまでいただろうか。

オーディション、蘭ちゃんは完璧に負けたとのこと。
また負けたん……?
すっかり刃こぼれしている美しき刃である。

でも今回、というか毎回ですけど。
お話と流れはすごくいいんですよね。含蓄があるというか。

いちごちゃんとあおいちゃんは類まれなる才能の持ち主みたいですけど、蘭ちゃんは完全な努力型って感じでしょうか。ある程度までは自分の意思でどうにかなるけれども、そこから先は伸び悩んでしまうという。
それをどうにかするには現実で考えると運が必要なわけですが、さて。

現実のスポーツの世界だって、いくらその人がすごい選手であろうとも、出場した大会にその人以上の逸材が出ていれば優勝するのは困難になるわけですし。勝てる時代に生まれる運ってのも重用なポイントだと思うんです。
完全な努力型の人が唯一トップに立てる最低条件みたいなもんですな。
なんともやるせない話ですが。

そこでこの作品の見せ方がまた光る。

いちごちゃんと美月ちゃんが一緒にステージに立つ回でも思ったんですけど、この作品は負け方を見せるのがうまいですね。
あの回って見せ方の可能性としては、まだ至らないながらもいちごちゃんが美月ちゃんに追いつく回として、噛ませ犬的に美月ちゃん意外と大したことねーな、みたいに描かれる可能性もあったと思うんですよ。
しかしそんなあっさりした展開にはしなかった。
いちごちゃんがスペシャルアピールを三回成功させてトップアイドルのしっぽを掴んだのち、美月ちゃんはさらにその上をゆく限界を超えた四回目のスペシャルアピールを成功させたという。
いちごちゃんがレベルアップすれば美月ちゃんもまたレベルアップする。
呼び方が「いちごちゃん」から「星宮」に変わった件もありますし、彼女は共に高め合えるライバルを求めているんでしょうね。
月の秘めたる闘争心を真に目覚めさせるのは星……!
このままだといずれムーンとスターがトゥギャザーしちゃうね。

蘭ちゃんにしても今回は負けることでその相手と学園長から教えられ、本当の輝き方を知るという流れなわけですし。
負けた子もただの負け犬にはしない。
キャラの矜持を大事にしている作風でとても好ましいです。
蘭ちゃんにアドバイスする学園長はかなり上から目線というか、まるで全てを知っているかのような口ぶりですけど、理屈だけでなく彼女もまた伝説と呼ばれるアイドルだった過去があるので口だけではない説得力があるところが憎い。

ユリカ「蘭さんのいないファッションショーなんて、牙のない吸血鬼みたいなものね」

映画撮影回ではケンカもしてましたけど、もう内心はデレッデレですな。
好きすぎて今回、蘭ちゃんに対するツンデレがかなり不安定になっているようです。
蘭ちゃんモテ子ですなぁ。
小学校の頃は髪が短くて男の子に間違われるぐらいのイケメン美少女だったそうなので、今回のアイカツで唯一不満だったのはその姿が見られなかったことですかね。
あおいちゃんが穏やかじゃなくなるから見せられなかったんでしょうか。
蘭ちゃんモテ子ですなぁ。

蘭ちゃんに学園長がアドバイスしたり励ましたり。

学園長「芸術家もデザイナーも人間だもの。何かに刺激されて、影響を受けて作品を生み出してるのよ」

先輩の絵麻は衣装を着ることも着せることも好きで、同級生だけでなくデザイナーにも影響を与えている。
デザイナーの目に留まりたいならデザイナーに近付けそうなレールを歩くのではなく、デザイナーもファンの一人とみなして多くの人間に影響を与えられる人物になっていけば、望みのレールはおのずと合流する……って感じですかね。

誰かに影響を与える者こそスターライト学園のアイドルのあるべき姿。ならば勝ち負けや順位の重要度が下がるところがいいと思うんです。
頂点のアイドルじゃなくとも存在価値が十分にあるのだから、作中に出てくるアイドルには例外なく活躍のチャンスがいつでもあることになりますし、お話の幅も広がっていいことずくめですね。

卒業式のショーのときにはすっかり蘭ちゃんが主人公。熱い。

ファッションショーでは自分で用意したスパイシーアゲハをみんなに着せる蘭ちゃん。
こういうこと言うとナンですけど、負け癖が伝染りそう……。

いつもと違うタイプの衣装を着るみんなの姿が新鮮ですなー。

最後は蘭ちゃんが先輩に花を渡してスポ根なやりとり。

蘭「必ず上がっていきます、先輩たちのステージへ」
絵麻「上がっておいで」
蘭「そして飛び越えてみせます」
絵麻「楽しみにしてる」

締めるとこ締めるこういうところがたま蘭ですよね。

別府「いい学園じゃないですか。グッジョブ俺!」

別府先生はすごくいい人だと思います。

次回は三人娘の休日回だそうで。
これは穏やかなのに穏やかじゃない……!

前回みたいにあおいちゃんがいちごちゃんを抱きしめてこれ以上ないほど顔が近く……みたいな場面がまたあるかもしれない。
あれは何かのきっかけでちょっとあおいちゃんがふらっと倒れこんだりしたら絶対不可抗力でいちごちゃんにちゅっちゅしてましたよ。「いちごが可愛すぎて思わずめまいが……」みたいな感じで。
不可抗力ブームってそろそろ来てもいい頃だと思うんですけど、まだ来ないですね。
ねっ。

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