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2009年11月13日 (金)

デマシタワーじゃなくキマシタワーみたいな怪談レストラン

太眉+メガネ+小学生という爆弾に釣られて「怪談レストラン」なるアニメを観てみたら、かすかに百合の匂いがしてワタクシちゃんは喜んだ。
しかしそれだ。その匂いのもとである佐久間レイコちゃんだ。その子の行動理由の不明さが番組中もっとも怪談じみているのだから、げに恐ろしきは小学六年生の黒タイツ。

本編の怪談は怖くなくてあまり語ることがないので、とりあえずはこのレイコちゃんの怪について考えてみることにしましょう。

まず公式サイトの登場人物紹介をみてみると、緑の黒髪が素敵なレイコちゃんの紹介文には「なぜか、アコによく突っかかってくる」という一文がある。ライバル関係なのだろうか?
アコとは、冒頭で書いた太眉メガネ小学生である。恐らくは主人公であり、通称アンコと呼ばれている女児である。
このアニメの主な登場人物はアンコとレイコの少女コンビと、美少年がひとり。計三人であるので、始めレイコの紹介文を読んで抱いたイメージとしては、少女ふたりが美少年ひとりを取り合うことになるのだろうか……というものだった。

しかし実際に中身を観てみるとまったくそんなことはなく。

美少年――甲本ショウは第一話で、アンコとレイコのいるクラスへと転入してくるのだが、その白皙の美少年はクラスの女子に評判上々、いい機会だから席替えしましょう、というがっついた意見すら出るほどだった。
しかしクラス委員であるレイコは淡々と、アンコの隣が空席であることを先生に進言する。

放課後。アンコのもとに来たレイコは「クラス委員として一言いわせてもらうけど、ショウ君にこの街を案内してあげたらどうかしら」と提言する。「私が? ……何で?」といぶかしむアンコに対して「あら、理由が必要?」と意味深長に返すレイコ。
これだ。これがわからない。

まだ少ない情報を使ってレイコとアンコの仲を推測してみると、レイコはアンコのことをあだ名で呼んでいるので、べつだん悪い仲というわけではなさそうだ。しかし、仮に仲が良かったところでアンコだけに転入生の案内を頼む理由がわからない。
クラス委員という肩書きがあるのだから、そういうことはどちらかといえばレイコがやったほうがしっくりくるんじゃないかと思うのだが、どうやら立場の問題ではないらしい。用事があって案内できない、というわけでもないようなので、何か狙いがあっての行動のようだ。
とすれば、男女のそれを意識しての行動だろうか……と考えてみても、それこそ押し付けることは理解しがたい。クラス中の女子から黄色い声が乱れ飛ぶような美少年のことを美少年だと意識しているのなら、普通は自分がゲットする方向に持っていくのが自然ではないだろうか。
だがレイコはそうしなかった。

仮にレイコが友達思いの献身的な少女だったとするならば、「アンコは美少年好きだろうから喜ぶと思って……」というおせっかいだったのかもしれない。その場合、レイコ自身は美少年のことなど、きっとどうでもいいのだろう。
というか、美少年に対して少しでも興味があるならこの行動はありえないと思う。というか、興味がなくてもありえないというか……。
レイコの他の発言でも、美少年に興味がありそうだと感じられるものは特になかったので、少なくとも今のところは、レイコが美少年にお熱という線は薄いと思われる。

では案内を押し付けたことはアンコと美少年を急接近させるための計略なのだろうかと思いきや、街に出るふたりをすかさず尾行していくレイコなのであった。
もしかしたらレイコはふたりの馴れ初めを見たかったりする「他人の恋愛好き(もしくは出歯亀)」と考えるのが妥当なのかもしれないが、怪談レストランと呼ばれる廃墟に入ったふたりに対して、廃墟の固定電話(何故か使用可)に携帯から電話をかけて驚かせるというイタズラを仕掛けたりもするお茶目なレイコちゃん。
肝だめしよろしく、怖がらせていい雰囲気にしよう、という狙いでもあるのだろうか?
いや、違う。
レイコにとって、美少年は事を起こすための駒に過ぎなかったんだ。
これはもはやアンコに対する屈折した愛情。
レイコはきっと倒錯っ娘で、アンコに面倒事を押し付けたりして困らせるのが好きで好きでしょうがない変態ちゃんなんだ!
好きな子だからいじめちゃう! 付き纏っちゃう! イツモミテイルワ!

ふぅ……。

どんだけかはともかくとして、レイコがアンコマニアだというのはネットをパーッと見た限りではわりとよくある見解のようですよ?

とはいえ、放送時間と対象年齢から考えて完全なる百合が描かれる可能性は極めて低く、番組内容的にもそもそも登場人物の関係の変化などが必要な作品ではなくメインはあくまでも怪談のようだから、ここでいうレイコの怪の謎は永遠に明かされることはないと思われる。
しかし、出番さえあればわりといい感じの場面をやってくれそうな気はするので、あの世が実在する確率程度には期待していきたいな~、なんて思うわけです。

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