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2009年6月 4日 (木)

これはウィザードリィですか? はい、エルミナージュです

5000文字近くあるので、長いから読まないほうがいいよ!

はい。というわけで始めました『エルミナージュ DS Remix 闇の巫女と神々の指輪』です。
なにそれ?
タイトルを見ただけでは一瞬でスルー決定してしまうぐらい知名度および訴求力がないものと思われるこのゲーム。Amazonでよさげなゲームを物色していた際、ぶっちぎりの好評価でなければ一生目に止まることはなかったでしょう。

ゲーム内容を一言で言い表せばウィザードリィ。要は自分で作ったパーティを育てつつダンジョンをひたすらストイックに探索していくRPGなわけですね。
近ごろの自分は3DダンジョンRPGに飢えていたということもあり、評価を見たあと即購入決定でゲーム屋に行ったものの新品が無かったので帰ってからAmazonで注文したという実績が解除されました。ポコン。

このゲーム、今までまったく知らなかったとはいえ別に新作というわけでもないようで発売日は去年の11月。しかもPS2からの移植なので実際にタイトルが出たのはもっと前。それなら何度か見たことがあってもおかしくはないのだけれど、ゲームの発売スケジュールを毎月しっかりチェックしている自分のようなユーザーが一度もタイトルを見た覚えがないとはどういうことか……存在するはずなのに見えないなんて……。
目に止まって初めてタイトルを見たときには恋愛シミュレーションゲームかと思ったよ。ええそうです、それはエーベルージュ。これはエルミナージュ。

前置きはこれぐらいにして、そろそろ内容の話をしましょうか。
ウィザードリィ系といえば世界樹の迷宮などでも見られるようにストーリー部分(台詞など)は極めて短く、タイトル画面からゲームが始まるまではその気になれば数秒で至れるという、テンポを重視するユーザーにとっては非常に好ましい作りが一般的だと思われますが、今作もそのような作りになっており、無用に待たされるような演出は一切なく、基本的には最低限の説明のみで進んでいきます。
とはいえ、まずはキャラメイクをしなければならないので、大抵のユーザーは数分もしくは数時間かけて、名前、種族、性別、年齢、職業を決めることでしょう。それもパーティ六人分となればなかなか手強く、簡単には出立を許してもらえない。
いつものこととはいえ、悩んだ。すっごく悩んだ。顔グラフィックも選べるので、顔に合わせて名前を付けるか、それとも名前に合わせて顔を選ぶか……等々。
とはいえ、まだどんなバランスのゲームなのかもわかっていないのだし、途中でパーティを作りなおす可能性は十分にあるのだから、とりあえずは他の作品から適当に名前を拝借することにしよう。
という結論で落ち着き、初期パーティは以下のようになった。

[第一パーティ]
エルフ 女 17 戦士
ワービースト 女 16 闘士
人間 女 15 神女
人間 女 15 魔術師
ホビット 女 15 盗賊
ワービースト 女 17 司教

種族を人間のみにしなかったのは、顔グラフィックが種族ごとに異なるためだ。
名前と顔グラフィックは後からいつでも簡単に変更可能であり、しかもあるイベントをこなすことによりどの種族であっても全ての顔グラフィックが選べるようになるとのことなので、そのイベントをこなすまでは顔は気にせず全員人間にしておく、という手もあったのだが、まずはゲームに慣れるためのパーティを、ということで最初は顔優先で適当に決めてしまうことにした。

それにしても、年齢は10~999歳で自由に決められるのだが、いくら長命の種族がいるからといって上限が999歳というのは……?
年齢は成長に関する要素らしく、高齢なキャラほど初期パラメーターを高くできるがレベルアップ時に能力が下がる確率が高まる、とのこと。
なので999歳などに設定すると、最初はよくても数レベル上げるだけであっという間に能力が下がってお荷物に、という、まずまともに使うことはできないだろう人材になると思われるのだが、やはりそのあたりは縛りプレイ、というか好みの設定を選べるようにするためのサービスといったところなのだろうか。
999歳か……。
パラメーターは種族に関係なく20代後半からよく下がるようになってくるという情報をネットで見たが、20代後半から999歳までの下がり方の遷移はいったいどのようになっているのだろうか?
全ステータスが1ずつ下がる程度だと100歳ぐらいですでにそんな状態になりそうだし……。
ちなみに体力が3以下になると老衰死するそうです。
もちろん蘇生不可。
つまり完全消滅!
ただこのゲームはオートセーブではないし、パラメーターを上げるアイテムも普通の敵からいくつも入手できるようだからどうにでもなると思うけど。

さて、ようやくダンジョンの話です。
やー、3Dダンジョンのマップを埋めていくのは楽しいな。
オートマッピングでマップ埋めゲー。今のところは何もない部屋が多いが、一マス一マスきっちり歩きながらマップを徐々に完璧に近付けていくという楽しみは、3DダンジョンRPGでしか得られないものだとつくづく思う。

戦闘のバランスはさすがに雑魚相手でも油断できるものではなく。
最初のダンジョンの一階ならば初心者用という扱いらしいのでほとんど問題はないが、階層を下りたり他のダンジョンに行ったりすると状態異状はことごとく強力だし特定の呪文や首をはねるとかで一撃死の危険性もあるし、つまりわずかな油断と運の悪さが地獄への扉を開くという、背中にて半生を語るナイスミドルのような渋いバランスだったりするのである。
まだこちらが首をはねられたことはないが、鍛冶で味方の武器に首切りの確率を付けているので、五~六戦に一度ぐらいは拳やナイフで敵の首をはねる場面が発生し、いずれはこちらもこのように……と、見るたびに恐れを抱くという、ある種のホラーゲームのようになっている。

戦闘のスピードは設定次第で調節でき、メッセージの速度を最速かつほとんどの演出をオフにしてオートバトルをすると、なんだか昔の女神転生のようなスピードになり、懐かしく熱い。
オートバトルとはいってもずっと続くわけではなく、一ターンごとにYボタンを押さなければならないのだが、シビアなゲームなのだからそうでなければ危なっかしくてとても使えなかったことだろう。このあたりは非常にうまくできていると思う。

ダンジョンと町を何度か往復しながら比較的難易度の低い最初のダンジョンでの目的をクリアすると、行けるところが一気に増える。
大量に増えた各ダンジョンには敵の強さの目安も表示されているので、初めての人は敵が弱いダンジョンから順番に踏破していけ、ということなのだろう。
しかし未だ装備が不安な状況。まずはダンジョンと共に増えた他の町に行ってみることにした。
何かいい武具が売られているかもしれない。
選ぶだけで行けるので、敵に会うこともなく安全なのだ。

その町には期待通り、いい感じの鎧が売られていた。
それは「エアリーバイダーの肉」という、なんだかまったく鎧っぽくない名前だが、弱い装備しかできない魔術師も装備できて防御力もそこそこ強いという、パーティの強化には必須の鎧だ。
他の鎧と比べるとだいぶ値が張るが、盗賊がいるおかげか金はすぐ貯まるので二つほど購入。
よし、これで闘士と魔術師の防御力が上がったぞ!
と満足して町を出ると、バサッ、バサッ、という羽音と共に何らかのイベントが発生。
ワールドマップでもイベントが起こるのかぁ。凝ってるなぁ~。
と、ぼけーっと見ていると、姿を現した巨大な鳥によってパーティは丸呑みされてしまった。

そして巨大な鳥の体内ダンジョンへ、六名様ごあんなーい。

ええぇぇぇぇ……。
装備は整えたけど、心の準備が整っていないんだが……。
しかし辺りに出口らしきものは確認できず、仕方がないのでまずは出口を探そうと探索を始めることにした。

だいぶ先の町で起こったイベントだから、たぶんダンジョンの敵も強いんだろうなぁと思っていたらやっぱりつええ。
敵の苛烈な攻撃に死亡者も出てくる中、全力で戦いつつ出口を探して彷徨う一行。
辛い状況ながらも隅のほうまで一歩一歩マップを埋めていると、いきなり出口に辿り着いた。
鳥の体内ということで出口というのは扉ではなく、ようやく探し当てた脱出口を「落ちる」ことに成功したということだ。
こうして鳥の体内からは無事脱出することができた。

だが、落ちたところは新たなダンジョンであった。

そこは空中に浮いているダンジョンらしく、端のほうには空が見える。
このゲームは全滅してもゲームオーバーにはならないゲームではあるが、全滅したパーティはその場に取り残され、救助しない限りは二度と再会することはない。
慣れるために作ったパーティとはいえ、わけのわからないダンジョンで死なせてしまうことは避けたい。
しかし二つ目のダンジョン、果たしてこのボロボロになったパーティで探索し、全ての敵から逃げ延びて出口まで生きて辿り着くことなどできるものだろうか……。

そんな絶望感でいっぱいの中、出口といえば端だろうと、とりあえずダンジョンの端まで行ってみるとそこには壁となるものがなく、一歩足を踏み出せば落ちることができる作りであった。
もしや落ちれば出られるのだろうか。
期待して落ちてみると、落ちた場所はどうやらダンジョンの下層のようだった。
やはりそう簡単には出られないようだ。

探索を再会し、何度か敵と遭遇するも命からがらひたすら逃げて、もう次に遭遇したら逃げ切れないだろうな……という状態になってようやく端まで辿り着き、きっとこれが出口になってくれる――と信じて落ちた。

すると見事、ワールドマップに戻って来ることができ、第一パーティは生還することができたのだ。

あとは町を選択して戻って、死んだ仲間を生き返らせれば、今回手に入った経験値とお宝は無駄にならずに済む。
おめでとう冒険者たちよ。君たちは帰ってきたのだ。この生きとし生けるものの大地に!

という感じで安堵していたそのとき、バサッ、バサッ、という鳥の羽音が聞こえてきた。
その音には聞き覚えがあった。
そして第一パーティは鳥の体内へ逆戻りしたのだった。

……。

……。

……絶望した! 二つものダンジョンから脱出した直後に一つ目のダンジョンに戻される鬼畜なゲーム内容に絶望した!

この状況。仮にまた脱出できたとしても、きっとまた戻されるのだろう、もう駄目だ。第一パーティの死に場所は……ここだ……。
もうほとんど諦めてかけていたが、脱出までの道はすでにマッピング済みであるので、一応やるだけやってみようということで最短ルートでの脱出を試みることにした。
すると、無闇に歩き回らないからか敵と遭遇することはほとんどなく、わりあい簡単に鳥の体内から脱出することができた。
そして二つ目のダンジョンでもどうにか逃げ延び、端から落ちて脱出すると、今度は鳥は出なかった。

おめでとう、君たちは今度こそ本当に帰ってきたのだ!
そのボロボロになった体を休め、つかの間の安息を得るがいい!

いやあ、費やした時間が無駄にならずに済んだな……。
ホッと一息、町へと戻り。死亡者の復活、アイテムの整理などを行っていると、パーティの防御力表示がどこかおかしいように感じられた。

……?

どこだろう……何かが……。

……何っ……闘士と、魔術師の防御力が下がっている……?

鳥に食われたのは二回……。
おかしいのは二人……。
そして鳥イベント発生前に購入したものは二つ……。

まさか――と二人のアイテム欄を見ると、鎧として装備していた「エアリーバイダーの肉」が消滅していた。
こ、これは……あの肉がイベント発生の鍵かっ! どうりで性能のわりに値段が馬鹿高いわけだっ!
二つ装備していたから二回食われたのかぁぁぁ!

セーブしてから改めて試してみると、肉を買って外に出るだけでは何も起こらないが、装備して外に出ると、やはりまた鳥が登場した。
とんだ罠……というか恐らく二つ目のダンジョンを出すための条件なのだろうが……まったくひどい目に遭ったぜ。

という感じで、これは本気で冒険者を殺しに来るゲームです。
やはりこのタイプのゲームはこうでなくては!

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