« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月の3件の記事

2009年6月22日 (月)

咲-Saki-第12話『目醒め』の感想

■ 中学時代の久部長が風越キャプテンのオッドアイを誉めて口説く場面が追加されていたが、そのときの「その強さに私は、ずっと人前で見せずにいた右の目を閉じることを忘れた」という台詞から考えると、キャプテンが常に右目を閉じている理由は、虹彩の色が違うことで他人におかしく思われることを恐れているって感じなのか? まあ原作でも同じかはまだわからないとはいえ、意識して常に片目だけ閉じてるっていうのはなかなか疲れそうだな……。
それはともかくとして、虹彩のことを口実にして次に会うことをずっと心待ちにしていたキャプテンの右目には、一目惚れ的に部長の姿が焼き付いているとみた。
以前はコンプレックスで閉じていた右目だが、今では目を閉じれば憧れの人が見えるという理由で瞑っているに違いない。

■ 文堂さんに助言を耳打ちするときのキャプテンは、手で口元を隠さないといくら小声で言ったところで筒抜けになってしまいそうだ。部長なら読唇術ぐらい使えそうだし。

■ ハギヨシ「素敵! 滅っ法!」
この台詞をハギヨシ自身が言うとは完全に予想外だった……。
っていうか「素敵滅法」という言葉がそのまま辞書に載っていることに衝撃を受けた。
美少女にはめっぽう弱い、とかで使うめっぽうのことだったのね。漢字で書かれるとピンと来なかったわー。
それにしても龍門渕の面々はハギヨシの登場退場にいちいち驚いているが……見慣れていないのだろうか?

■ 改造エトペンを届けた衣が勇気を出して「あの……と、ともだち」というところまで口に出したのに、何も聞かなかったかのごとく華麗にスルーするハラムラノノカさんマジ非道いっす。
まあ「恋人(ともだち)」ならついさっきまで仮眠室でしっぽりしていたようですから、間に合ってるんですよね。

■ 京太郎の妄想が百合妄想になっている……。
咲と和が一緒に仮眠してたことを聞いただけで驚き、妄想イメージは二人の事後。
しかもだいたい合ってた。

■ 原作では、起きたあとの和は咲の応援を受けるまでは笑顔をあまり見せていないって印象だったのに、アニメ版ではずいぶんと機嫌がよさそうなことで……。
やっぱあれかな。アニメ版の仮眠室では「ゆうべはおたのしみでしたね」ってことですかね。
咲とエトペンを抱いたのどっちにもう敵はいないな。

■ カマボコの捨て牌は相変わらずガッタガタで汚いなー。だがそれがいい。ワハハ。

■ 「この鎖がなくなったら、透華が少し遠くなっちゃうような気がするんだ」という台詞の後の透華の動きが異様に凝ってた。デレデレオタオタ。基本Sっぽいのに攻められると弱い透華さん。ヘタレだ。
ところで、「ボクは透華付きのメイドだから」って台詞は音で聞くと「ボクは透華好きのメイドだから」としか聞こえないということは発見であった。
でも……。
透華、二人いるわ。そこに透華好きのメイドは二人いる!

■ 風越で圧倒的な存在感を誇る深堀さんはその体躯の印象からドムだのなんだの言われているが……よもや作品が違えばむちむちヒロインとして名を馳せてはいなかっただろうか? いや、すまんかった!(反語)

■ 咲が和にひとこと言うために試合開始直前の対局室に入ってきた場面。たしか「原村さん! 愛してる!」だっけ。あれ、違った? まあいいや。大した違いはないし。
で、そのとき会場の大型ディスプレイに、斜め下からのアングルで咲の下半身が映っていたけれど、あんなところにカメラが付いてたら中身が見えてしまうだろうが……!
会場のざわめきはそのせいだったのかなー……。

■ さて、12話が終わったということで、Sakiが全何話かは知らないが仮に24話だとすると、2クール目に入る次回がOPとEDが新しくなるタイミング。
ただ、次回で変更するとなるとまだ鶴賀の百合姫の顔が映せないので、恐らくOPは次々回あたりに変更されるのだと思われるが……まあそれは次回のお楽しみということで。
個人的に次回で最も気になるのは、国広くん→透華の関係を決定付けることになった場面がいったいどう表現されるのだろうかということ。透華好きのメイドは二人いるのだから、歩が絡んでちょいとオリジナルが入りそうな気もするので。

|

2009年6月 9日 (火)

咲-Saki-第10話『初心者』の感想

■ 今回のみはるんは台詞多くていつも通りかわいいのう。

■ 控え室に帰ってきたタコスの顔が食用蛙みたいでかわいいのう。

■ 布団に入ったところで周囲を確認して「誰もいませんね……」と言って顔を赤らめるのどっちはこれから咲と一緒に何をするつもりですか。もしや先輩がたが試合で頑張っている間、自分たちも何か他のことをがんばっちゃってワーイワーイということですか。
ツンツン時代のことでさりげなくのどっちをつついて攻める咲はきっと布団の中でも幾度も鳴かせてリンシャンカイホー。のどっちの嶺をいじって花を開いてギシアンですか? それは見事な差し込みですね! ルール無用のギシギシアンカン! 和了(ホーラ)見てごらんあれがこの作品を代表する百合ップルだよー☆
ちなみにここでいう差し込みは麻雀用語なので、決してふた(粛清)
すみませんちょっと頭冷やしてきます。

■ タコスの「ぜんいんめがねさんだじょ……」のときの声が素晴らしい。部長の胸でひとしきり泣いたあとなのか、まだ落ち着ききっていない、やや震えているような声が、ああ、めちゃくちゃ甘えたあとなんだなぁと感じさせる。

■ 家が雀荘ではなくメイド喫茶になってしまったアニメ版まこの裸眼パワーの秘密はいったいどのように説明されるのだろうと思っていたら、昔は雀荘だったということで実にわかりやすく簡潔に説明された……。

■ 部長に寄りかかるタコス。その様子はまるで姉妹のような母娘のような……。
むう……こういう場面を見ると、やはりいくらタコスとお似合いとはいえ京太郎は誰との関係も進展することのないまま端役で終わるのが一番いいんだな~、と思ってしまうな。
買い出し要員としてはわりと重要なポジションを担っている京太郎ではあるが、しかし、もしも買い出し要員が二人以上の女子だった場合はお買い物百合デートが見られる可能性もあったわけで……まさか京太郎は本当にいらない子なのか……?

■ 「ワッハッハ。あいかわらずかおりはへたっぴだなー」……!? だ、誰の声だっ!??????
と思ったらカマボコ(蒲原)だった。特別見せ場がないので注目を集めるようなキャラではないのだが、気付けばけっこうかわいかったりする顔に加えて、前回冒頭でのグラビアアイドルみたいなポーズを見てやはりこれはいいぞ! いけるぞ! と、自分の中での評価がうなぎ登りであったカマボコさんなのだがこの一声で一気に評価不明に。
……あ、あうあう。ワハハじゃなくてワッハッハになりましたかぁ~。
原作では台詞の枠外に書かれている「ハハ」や「ワハハ」が、アニメ版ではどのように表現されるのだろうと注目していたのだが……そうですかワッハッハですか。
声質と演技にもかなりクセがあって違和感が強いという印象なのだが、しかししばらく聴いているとクセになってしまいそうな組み合わせでもある。これは難しいな……。
個人的には、カマボコは爽やかな美少年のような声というイメージだったので、イメージとのギャップが大きいということもあるんだろう。
……っていうか調べてみたら三話ですでに今回みたいに「ワッハッハ」と言ってたのか。
そんな出番を完全にスルーするような体たらくで注目していたとか何なの自分。まさに片腹大激痛……。

■ 「っていうか。今朝から何個タコス買ってんだよ。俺」と呟く京太郎はいろんな意味でタコス係というわけですかな。
京太郎が控え室に戻ったとき、焦って部長から離れたタコスの心境や如何に?
咲や和のときと同じく、同い年に弱いところを見せることを嫌がったということなのか、それとも浮気相手に甘えているところを旦那に見られたくなかったということなのか……。
Sakiという作品はこんなふうに複数の解釈ができる場面が多いですなぁ。

■ 藤田プロに抱っこされて小さくなった衣が太い……っていうか丸っ……!

■ 根っからの悪人がいないというのもこの作品の良いところ。ペンギンどろぼうだってたぶん根はいい子です。

■ おさげ……おさげ来た! 部長の必勝おさげが来た! Director very kawaii☆
部長のおさげを開戦の狼煙として次回からは部長&キャプテン&文堂および一&透華などなど当社比200%怒涛の百合爆弾が投下されるぉぉぉ……!

■ 今回のエンディングはシリアスバージョンだったけど、前回は風越が描かれていた場面が鶴賀に変更されていた。
サビに入ったところでライバル校の集合絵が入るという作りはすごく好きだなー。かっこいい。
それにしても風越のときは普通だったのに、鶴賀の背景はある一人のイメージの影響で闇属性っぽいダークカラーなのか……(笑)

■ ところで、ともきーの声優さん「大橋歩夕」ことエイラの中の人「仲井絵里香」さんはいつのまにか改名していたとのことで。
今までずっとまったく気付かなかったけど、ともきーが作中で全然喋らないから声優がいることすら忘れていたのかも……。
どうやら今年の4月1日に改名したらしく、Sakiの数話前のクレジットを確認してみても新しい名前のほうが使われている。
SWという出世作で名前が広く知られた直後の出演作で名前を変えてしまうとは……。何か事情があるんだろうけど、ずいぶん思い切ったことをするものだなぁ。
個人的には前の名前のほうが字面と語呂がいいと思うが……。

|

2009年6月 4日 (木)

これはウィザードリィですか? はい、エルミナージュです

5000文字近くあるので、長いから読まないほうがいいよ!

はい。というわけで始めました『エルミナージュ DS Remix 闇の巫女と神々の指輪』です。
なにそれ?
タイトルを見ただけでは一瞬でスルー決定してしまうぐらい知名度および訴求力がないものと思われるこのゲーム。Amazonでよさげなゲームを物色していた際、ぶっちぎりの好評価でなければ一生目に止まることはなかったでしょう。

ゲーム内容を一言で言い表せばウィザードリィ。要は自分で作ったパーティを育てつつダンジョンをひたすらストイックに探索していくRPGなわけですね。
近ごろの自分は3DダンジョンRPGに飢えていたということもあり、評価を見たあと即購入決定でゲーム屋に行ったものの新品が無かったので帰ってからAmazonで注文したという実績が解除されました。ポコン。

このゲーム、今までまったく知らなかったとはいえ別に新作というわけでもないようで発売日は去年の11月。しかもPS2からの移植なので実際にタイトルが出たのはもっと前。それなら何度か見たことがあってもおかしくはないのだけれど、ゲームの発売スケジュールを毎月しっかりチェックしている自分のようなユーザーが一度もタイトルを見た覚えがないとはどういうことか……存在するはずなのに見えないなんて……。
目に止まって初めてタイトルを見たときには恋愛シミュレーションゲームかと思ったよ。ええそうです、それはエーベルージュ。これはエルミナージュ。

前置きはこれぐらいにして、そろそろ内容の話をしましょうか。
ウィザードリィ系といえば世界樹の迷宮などでも見られるようにストーリー部分(台詞など)は極めて短く、タイトル画面からゲームが始まるまではその気になれば数秒で至れるという、テンポを重視するユーザーにとっては非常に好ましい作りが一般的だと思われますが、今作もそのような作りになっており、無用に待たされるような演出は一切なく、基本的には最低限の説明のみで進んでいきます。
とはいえ、まずはキャラメイクをしなければならないので、大抵のユーザーは数分もしくは数時間かけて、名前、種族、性別、年齢、職業を決めることでしょう。それもパーティ六人分となればなかなか手強く、簡単には出立を許してもらえない。
いつものこととはいえ、悩んだ。すっごく悩んだ。顔グラフィックも選べるので、顔に合わせて名前を付けるか、それとも名前に合わせて顔を選ぶか……等々。
とはいえ、まだどんなバランスのゲームなのかもわかっていないのだし、途中でパーティを作りなおす可能性は十分にあるのだから、とりあえずは他の作品から適当に名前を拝借することにしよう。
という結論で落ち着き、初期パーティは以下のようになった。

[第一パーティ]
エルフ 女 17 戦士
ワービースト 女 16 闘士
人間 女 15 神女
人間 女 15 魔術師
ホビット 女 15 盗賊
ワービースト 女 17 司教

種族を人間のみにしなかったのは、顔グラフィックが種族ごとに異なるためだ。
名前と顔グラフィックは後からいつでも簡単に変更可能であり、しかもあるイベントをこなすことによりどの種族であっても全ての顔グラフィックが選べるようになるとのことなので、そのイベントをこなすまでは顔は気にせず全員人間にしておく、という手もあったのだが、まずはゲームに慣れるためのパーティを、ということで最初は顔優先で適当に決めてしまうことにした。

それにしても、年齢は10~999歳で自由に決められるのだが、いくら長命の種族がいるからといって上限が999歳というのは……?
年齢は成長に関する要素らしく、高齢なキャラほど初期パラメーターを高くできるがレベルアップ時に能力が下がる確率が高まる、とのこと。
なので999歳などに設定すると、最初はよくても数レベル上げるだけであっという間に能力が下がってお荷物に、という、まずまともに使うことはできないだろう人材になると思われるのだが、やはりそのあたりは縛りプレイ、というか好みの設定を選べるようにするためのサービスといったところなのだろうか。
999歳か……。
パラメーターは種族に関係なく20代後半からよく下がるようになってくるという情報をネットで見たが、20代後半から999歳までの下がり方の遷移はいったいどのようになっているのだろうか?
全ステータスが1ずつ下がる程度だと100歳ぐらいですでにそんな状態になりそうだし……。
ちなみに体力が3以下になると老衰死するそうです。
もちろん蘇生不可。
つまり完全消滅!
ただこのゲームはオートセーブではないし、パラメーターを上げるアイテムも普通の敵からいくつも入手できるようだからどうにでもなると思うけど。

さて、ようやくダンジョンの話です。
やー、3Dダンジョンのマップを埋めていくのは楽しいな。
オートマッピングでマップ埋めゲー。今のところは何もない部屋が多いが、一マス一マスきっちり歩きながらマップを徐々に完璧に近付けていくという楽しみは、3DダンジョンRPGでしか得られないものだとつくづく思う。

戦闘のバランスはさすがに雑魚相手でも油断できるものではなく。
最初のダンジョンの一階ならば初心者用という扱いらしいのでほとんど問題はないが、階層を下りたり他のダンジョンに行ったりすると状態異状はことごとく強力だし特定の呪文や首をはねるとかで一撃死の危険性もあるし、つまりわずかな油断と運の悪さが地獄への扉を開くという、背中にて半生を語るナイスミドルのような渋いバランスだったりするのである。
まだこちらが首をはねられたことはないが、鍛冶で味方の武器に首切りの確率を付けているので、五~六戦に一度ぐらいは拳やナイフで敵の首をはねる場面が発生し、いずれはこちらもこのように……と、見るたびに恐れを抱くという、ある種のホラーゲームのようになっている。

戦闘のスピードは設定次第で調節でき、メッセージの速度を最速かつほとんどの演出をオフにしてオートバトルをすると、なんだか昔の女神転生のようなスピードになり、懐かしく熱い。
オートバトルとはいってもずっと続くわけではなく、一ターンごとにYボタンを押さなければならないのだが、シビアなゲームなのだからそうでなければ危なっかしくてとても使えなかったことだろう。このあたりは非常にうまくできていると思う。

ダンジョンと町を何度か往復しながら比較的難易度の低い最初のダンジョンでの目的をクリアすると、行けるところが一気に増える。
大量に増えた各ダンジョンには敵の強さの目安も表示されているので、初めての人は敵が弱いダンジョンから順番に踏破していけ、ということなのだろう。
しかし未だ装備が不安な状況。まずはダンジョンと共に増えた他の町に行ってみることにした。
何かいい武具が売られているかもしれない。
選ぶだけで行けるので、敵に会うこともなく安全なのだ。

その町には期待通り、いい感じの鎧が売られていた。
それは「エアリーバイダーの肉」という、なんだかまったく鎧っぽくない名前だが、弱い装備しかできない魔術師も装備できて防御力もそこそこ強いという、パーティの強化には必須の鎧だ。
他の鎧と比べるとだいぶ値が張るが、盗賊がいるおかげか金はすぐ貯まるので二つほど購入。
よし、これで闘士と魔術師の防御力が上がったぞ!
と満足して町を出ると、バサッ、バサッ、という羽音と共に何らかのイベントが発生。
ワールドマップでもイベントが起こるのかぁ。凝ってるなぁ~。
と、ぼけーっと見ていると、姿を現した巨大な鳥によってパーティは丸呑みされてしまった。

そして巨大な鳥の体内ダンジョンへ、六名様ごあんなーい。

ええぇぇぇぇ……。
装備は整えたけど、心の準備が整っていないんだが……。
しかし辺りに出口らしきものは確認できず、仕方がないのでまずは出口を探そうと探索を始めることにした。

だいぶ先の町で起こったイベントだから、たぶんダンジョンの敵も強いんだろうなぁと思っていたらやっぱりつええ。
敵の苛烈な攻撃に死亡者も出てくる中、全力で戦いつつ出口を探して彷徨う一行。
辛い状況ながらも隅のほうまで一歩一歩マップを埋めていると、いきなり出口に辿り着いた。
鳥の体内ということで出口というのは扉ではなく、ようやく探し当てた脱出口を「落ちる」ことに成功したということだ。
こうして鳥の体内からは無事脱出することができた。

だが、落ちたところは新たなダンジョンであった。

そこは空中に浮いているダンジョンらしく、端のほうには空が見える。
このゲームは全滅してもゲームオーバーにはならないゲームではあるが、全滅したパーティはその場に取り残され、救助しない限りは二度と再会することはない。
慣れるために作ったパーティとはいえ、わけのわからないダンジョンで死なせてしまうことは避けたい。
しかし二つ目のダンジョン、果たしてこのボロボロになったパーティで探索し、全ての敵から逃げ延びて出口まで生きて辿り着くことなどできるものだろうか……。

そんな絶望感でいっぱいの中、出口といえば端だろうと、とりあえずダンジョンの端まで行ってみるとそこには壁となるものがなく、一歩足を踏み出せば落ちることができる作りであった。
もしや落ちれば出られるのだろうか。
期待して落ちてみると、落ちた場所はどうやらダンジョンの下層のようだった。
やはりそう簡単には出られないようだ。

探索を再会し、何度か敵と遭遇するも命からがらひたすら逃げて、もう次に遭遇したら逃げ切れないだろうな……という状態になってようやく端まで辿り着き、きっとこれが出口になってくれる――と信じて落ちた。

すると見事、ワールドマップに戻って来ることができ、第一パーティは生還することができたのだ。

あとは町を選択して戻って、死んだ仲間を生き返らせれば、今回手に入った経験値とお宝は無駄にならずに済む。
おめでとう冒険者たちよ。君たちは帰ってきたのだ。この生きとし生けるものの大地に!

という感じで安堵していたそのとき、バサッ、バサッ、という鳥の羽音が聞こえてきた。
その音には聞き覚えがあった。
そして第一パーティは鳥の体内へ逆戻りしたのだった。

……。

……。

……絶望した! 二つものダンジョンから脱出した直後に一つ目のダンジョンに戻される鬼畜なゲーム内容に絶望した!

この状況。仮にまた脱出できたとしても、きっとまた戻されるのだろう、もう駄目だ。第一パーティの死に場所は……ここだ……。
もうほとんど諦めてかけていたが、脱出までの道はすでにマッピング済みであるので、一応やるだけやってみようということで最短ルートでの脱出を試みることにした。
すると、無闇に歩き回らないからか敵と遭遇することはほとんどなく、わりあい簡単に鳥の体内から脱出することができた。
そして二つ目のダンジョンでもどうにか逃げ延び、端から落ちて脱出すると、今度は鳥は出なかった。

おめでとう、君たちは今度こそ本当に帰ってきたのだ!
そのボロボロになった体を休め、つかの間の安息を得るがいい!

いやあ、費やした時間が無駄にならずに済んだな……。
ホッと一息、町へと戻り。死亡者の復活、アイテムの整理などを行っていると、パーティの防御力表示がどこかおかしいように感じられた。

……?

どこだろう……何かが……。

……何っ……闘士と、魔術師の防御力が下がっている……?

鳥に食われたのは二回……。
おかしいのは二人……。
そして鳥イベント発生前に購入したものは二つ……。

まさか――と二人のアイテム欄を見ると、鎧として装備していた「エアリーバイダーの肉」が消滅していた。
こ、これは……あの肉がイベント発生の鍵かっ! どうりで性能のわりに値段が馬鹿高いわけだっ!
二つ装備していたから二回食われたのかぁぁぁ!

セーブしてから改めて試してみると、肉を買って外に出るだけでは何も起こらないが、装備して外に出ると、やはりまた鳥が登場した。
とんだ罠……というか恐らく二つ目のダンジョンを出すための条件なのだろうが……まったくひどい目に遭ったぜ。

という感じで、これは本気で冒険者を殺しに来るゲームです。
やはりこのタイプのゲームはこうでなくては!

|

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »